【5分で完了】リスキリング導入診断ツール

企業が打ち当たるリスキリングの課題と現状【解決策も提示】

リスキリングは企業にとって大きなメリットをもたらしますが、当然ながら課題も存在します。

様々な企業のアンケート調査をもとに、企業が突き当たるリスキリングの課題と現状を見ていきましょう。

もちろん問題提起だけではなく、具体的な解決策も提示していきます。

目次

企業が打ち当たるリスキリングの課題と現状

企業にとって、リスキリングに取り組む上での課題は以下の3つです。

  • 課題①:適切なプログラムを選べない
  • 課題②:従業員のモチベーション維持
  • 課題③:配置・処遇との連動が難しい

それぞれ順番に解説していきます。

課題①:適切なプログラムを選べない

株式会社テックピット「IT技術者のリスキリングにまつわる課題の実態調査結果」
株式会社テックピット「IT技術者のリスキリングにまつわる課題の実態調査結果

株式会社テックピットがリスキリングの悩みに対するアンケートを実施。

「どんな学習コンテンツ・学習形態がベストかわからない」が約3割を占めた結果になっています。

リスキリングの実施方法には以下のようなものが挙げられるでしょう。

  • 研修
  • オンライン講座
  • 社会人大学
  • eラーニング

また自社でカリキュラムを作成するのか、外部コンテンツを利用するのかも企業が決める必要があります。

リスキリングと一口に言っても、豊富な選択肢があるため、適切なプログラムを選ぶのは難しい課題の一つです。

課題②:従業員のモチベーション維持

ZaPASS JAPAN「リスキリング(学び直し)に関するアンケート」
ZaPASS JAPAN「リスキリング(学び直し)に関するアンケート

ZaPASS JAPANは「リスキリング(学び直し)に関するアンケート」を実施した結果を発表しました。

リスキリング実施時の課題は「社員のモチベーションの維持」が最多になっています。

企業側がせっかくリスキリングの環境を提供しても、従業員が学習に取り組まなければ意味がありません。

また同調査で「リスキリングの課題を感じた、社員からの声やフィードバック」として自由記述式で回答してもらった結果が以下のとおり。

  • モチベーションが上がらない
  • 業務とのバランスが難しく時間が取れない
  • 勤務時間外での拘束される時間に不満がある

ここで別のデータもシェアしておきましょう。

「ONGAESHI」が、「リスキリング挫折者」「リスキリングは必要でも未経験」20-30代社会人に調査しました。

ONGAESHI「リスキリング予備軍の実態調査」
ONGAESHI「リスキリング予備軍の実態調査

リスキリング中断者(「再度取り組みたい、リスキリング中断者」と「取り組みが止まったままの、リスキリング中断者」)に対し、「リスキリングを中断した理由」を質問したところ、

  • 一人で勉強し続けるのがつらかった
  • 成長を実感できなかった
  • 勉強が分からなくなった
  • お金が足りなくなった
  • 勉強した先のメリットを失った

という企業のサポートさえあれば簡単に解決できそうな声が多数上がりました。

金銭的にもメンタル的にも企業が従業員に対して、モチベーションを維持するための工夫や施策が必要であることが見受けられます。

課題③:配置・処遇との連動が難しい

パソナグループ「人的資本経営調査レポート」
パソナグループ「人的資本経営調査レポート

パーソルグループが公表している「人的資本経営調査レポート」によると、企業にリスキリングを進める上での課題をヒアリングしたところ、「配置・処遇との連動が難しい」が31.7%とトップ

また株式会社4COLORSも上場および非上場企業の人事責任者・担当者に対して、「人的資本開示とリスキリングの実施状況」に関する実態調査を実施しました。

下記のグラフが示すように「リスキリングの成果を評価する明確な基準がない」という企業が67%存在するという結果になっています。

株式会社4COLORS「人的資本開示とリスキリングの実施状況に関する実態調査」
株式会社4COLORS「人的資本開示とリスキリングの実施状況に関する実態調査

世間に広まりつつあるリスキリングだからこそ、企業内の早急な評価指標が求められています。

リスキリングの効果を最大化させるための解決策

デメリットはあるものの採用率UP・離職率低下のためにリスキリングは必ず導入すべきだと我々は考えています。

リスキリングの課題を解決しつつ効果を最大化させる対応策を3つご紹介します。

解決策①:習得するべきスキルを明確にする

適切な学習コンテンツを選ぶためには、下記のような企業が習得したい(社員に習得させたい)スキルを明確にする必要があります。

  • 語学スキル
  • プログラミングスキル
  • デザインスキル
  • データ分析スキル・統計解析スキル
  • マーケティングスキル

企業が抱える経営課題や計画中の新規事業などを鑑みて、従業員が身につけるべきスキルを検討してみましょう。

導き出したスキルを学べそうなカリキュラムを選定するのがオススメです。

解決策②:定期的に従業員の声を拾い上げる

リスキリングは企業が従業員に対して実施するのが一般的ですが、一方通行にならないように意識を徹底しましょう。

あくまで勉強を進めていくのは社員のため、フィードバックや意見を取り入れる機会を企業がきちんと用意すべきです。

また従業員が学んで身につけたスキルを発揮できる環境を整えることで、従業員のモチベーションUPにも繋がりやすくなります。

解決策③:スキル管理できる教材を選定する

「リスキリングにそこまで時間や労力を割けない……」という場合は、従業員のモチベーション管理やカリキュラムの習熟チェックまでを行う教材を提供する業者に依頼するがベスト。

教材の提供のみでサポート環境がないカリキュラムを販売している業者が多いため、プログラム内容をしっかりと見定めていきましょう。

まとめ

企業が打ち当たるリスキリングの課題に対する解決策は以下の3つ。

  • 解決策①:習得するべきスキルを明確にする
  • 解決策②:定期的に従業員の声を拾い上げる
  • 解決策③:スキル管理できる教材を選定する

まだリスキリングが広まっていない日本では、確かに導入ハードルが決して低くないのも事実でしょう。

しかし効果が最大限まで高まるように工夫すれば、会社全体も変化の激しい時代の中で着実に成長していけるはずです。

解決方法を意識しながら、ぜひリスキリングを取り入れてみてください。

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